2021年度フラワーフェスティバル

フラワーフェスティバル 2021

 5月31日、フラワーフェスティバル開催の予備日を一日過ぎた形になりましたが、予定していた通りのフェスティバルを行うことが出来ました。先週から天候が危ぶまれていただけに、まずはほっとしています。
 フラワーフェスティバルは8年生によるメイポールダンスが中心になります。4月早々「フラワーフェスティバルのダンスの練習を始めます」と伝えると、「やった~!」と叫ぶ子、にやにやする子、隣のお友達と顔を見合わせる子、表情を変えない子、それぞれでした。8年生は男の子8名、女の子4名の合計12名なので、6組のペアが作れ、ダンスとしてはちょうどいいのですが、男の子同士のペアがどうしても2組出来てしまいます。組み合わせや順番を熟慮の上、子供たちにペアを伝えると案外あっさりと、男女ペアは少し恥ずかし気に、男の子ペアは「あ~良かった!」(ほんとかな・・・?)などと反応がありつつ、それでも全体的にとてもワクワク楽しみにしている様子が伝わってきました。


 それ以来、毎日コツコツと練習を積み重ねていきました。フェスティバル2週前、校庭芝生に立っている、メイポールとリボンを使っての練習に入りました。長いリボンを上手に手元に収めたり、長くして編んでいったりと、一人一人とても気を使ったことと思いますが、動きの練習を充分にやっていたお陰で、リボンさばきに気を使う余裕が出ているように見えました。次第に「この時リボンはどっちの手に持った方がいいのか」「みんなでリボンをまっすぐにしていることにいつも気を付けようよ」「腕を組むタイミングを揃えたらいいと思う」など、子供たち自身から、全体をよくするための意見が少しずつ出てくるようになりました。時間をかけ過ぎない程度に、皆はどう思うか、やりやすいのは、美しく見えるのはどんな方法か、など意見を交わす時もあり、皆が納得して一つの方向に進んでいったのではないかと思います。最終週には、7年生と高等部音楽隊との合わせ、1年生を迎えてのダンスなど、それぞれが練習してきたことを、ゆっくりとメイポールのリボンを編んでゆくように合わせてゆく感覚がありました。そして金曜日、8年生だけの最後の練習。朝方まで雨が降っていたので、午後短い時間でしたが、通し練習ができました。地面がぬかるんでスキップが思うように出来なかかったり、泥に足を取られたり滑ったり、リボンが結べてしまったり小さなアクシデントは多々ありましたが、それでもやはり子供たちは笑顔とワクワクした気持ちにあふれていました。そして最後に上を見上げると美しいリボンが編まれ!そして下を見ると踊った場所が泥んこで「先生!!地面がドーナツだね!!」と、これまた楽しそう!リボンの美しさと子供たちの笑顔・・・見ている私までとても満たされた気持ちをもらいました。
 そして当日朝7時、まだ冷たい風が吹く中、8年生の保護者の方々がメイポールの花かご作りに学校に集まってくださいました。今年度は無事に王様、女王様を迎えることが出来、皆で花冠を作っていると陽ざしがさしてきました!5年生の軽やかな音楽の中で、2年生と3年生が一生懸命な姿で花冠と花束を王様・女王様にプレゼント、たどたどしくてそれがかわいらしい様子の1年生のダンス、花冠が落ちても助け合って踊り切った8年生、迫力のある演奏をしてくれた7年生と高等部の音楽隊、王様・女王様を真摯な表情で迎えそして送ってくれた4年生、それを支える音楽を演奏してくれたのは6年生、6年生はフェスティバルの始まりの春らしい音楽も聞かせてくれました。保護者の方の参加を制限させていただいた中でしたが、花冠作りの時の保護者と講師の先生による音楽隊も華やかさを添えてくださいました。
 目の前のメイポールに美しくリボンが編まれましたが、同時に全ての学年の子供たち、教師、参加してくださった保護者の方々、参加できずとも心を寄せてくださった保護者の皆さん、学校に関わる全ての方々で一つの見えない作品を心の中に編みあげることができたのではないかと感じています。皆様、本当にありがとうございました。
8年生担任 本目 薫

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