
過ごしやすい初夏から、徐々に暑さが増し太陽の熱や光の強さが大地に届き夏本番になってきました。園では、ワイルドストロベリーが小粒でも素晴らしく甘い香りを立ててくれて、園児達は外遊びに行く途中で毎日数粒づつ食べる事を楽しみにしています。夏至の頃にイチゴ、今は桑の実、そして色が変わり始めたラズベリーやカシス、ハスカップの色付きの変化を見て食べ頃になるのを心待ちにしています。
園では毎日素話をしています。夏至の頃には夏至の焚き火、赤いとんがり帽子の小人さん、イチゴ、ヒキガエル、オトギリソウが出てくるお話しをしていました。太陽や夏至の季節に、焚き火、その頃の恵みであるイチゴ、光の要素を持つオトギリソウ(英語名はセント・ジョンズ・ワート)が出てくるお話しです。そして今、園庭でもオトギリソウの黄色い星の形の花が咲き始めました。

園児達はお話しに出てきた大切なオトギリソウが自分達の庭にもある事をとても喜んでいます。その頃に素話は七夕のお話しに変わり、園児達は和紙で素敵な笹飾りを作ります。短冊や輪飾り、星の形を水彩絵の具で染めて皆で願い事をしながら笹に飾り付け、7日に焚き火をして笹燃やしを行いました。


夏至から七夕へと繋がる自然の流れを、祝祭や生活のなかで五感を通して体感することが、子ども達の内面からの強さを培ってくれています。
こどもの園 大石