「?」在籍保護者リレーブログ vol.1

新企画在籍保護者リレーブログ

いずみの学校は「幼」から「高」までの15年一環教育。
色々な年齢の子どもを持つ保護者が、日々の子ども達の様子や学校やコミュニティの出来事を、保護者個人の目線でお伝えします。
北の大地でのシュタイナー学校から、瑞々しい素敵な瞬間をお裾分けします。

第一奏者
2023年度卒業生と10年生の保護者
鈴木あこ

14年前・移住のきっかけは大震災

2011年、東日本大震災をきっかけに母子避難で移住して来てから今年14年目を過ごしています。

当時は1歳と5歳だった我が子達も成長し今は10年生と今年20歳に。

移住前に暮らしていた地域にはシュタイナー学校はなく諦めていた矢先に311があり…

こんな世の中オカシイ!
私達 今の大人の在り方を見直し、又、これから大人になっていく子供達が世界、社会を変えていかないと!!
これからの時代にはシュタイナー教育が必要だ!と私の胸は高鳴り、その道だけが私の進む道として現れて来たのです。

この教育を魂の奥底から求めている子が通えますように

移住してから1年後、上の子がいずみの学校へ入学。

当時は幼稚園から12年生までの全校生徒数が80人ちょっとだったと記憶しています。

1年生のクラスメイトは6人で、その頃の各クラスの人数を考えても、平均的な人数だったかな?

もっともっと、まだシュタイナー教育や学校を知らない、でも魂の奥深くから求めている子供達が、ここいずみの学校を見付けられます様に⋯ここに灯る小さな光に気付けます様に⋯と、祈ったものです。

そして4年後、下の子の入学時は、クラスメイトが14人と今までにない多くの児童が、このいずみの学校に入学してきました。

『祈りの力』というものを身に沁みて実感しました。

高等部のための『いずみ寮』

2010年に作られたいずみ寮。

高等部の生徒も少ない事から、親元を遠く離れて入寮する生徒はごく僅かでした。それでも生徒数が増えるに連れ、新しくお部屋を増設してきました。

以前は個室として入寮出来ていたのに、近年になり、その寮生の人数が急速に増えて来て、今は相部屋が当然な上、それでも全然部屋数も足りなくなって。

こんな日が来るなんて夢の様です。

2024年に高等部が「高等専修学校」として認可されたこともあり、全国各地から高等部への転入希望が増えてきました。
 
って事で、数カ月前から現在の寮のお向かいの建物の2階で、解体、リフォーム作業が始まりました。

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第二『いずみ寮』改築に大活躍の卒業生

親方はいずみの学校にお子さんやお孫さんを通わせているコミュニティの長老(笑)。

いずみの学校の卒業生達が入れ替わり立ち替わり大工さんと化し、後輩達が快適に暮らせます様に、と腕を奮っていました。

卒業した我が子も仕事の暇を見付けては、出掛けて作業に加わりました。

親方曰く

『僕が居なくても卒業生達がどんどんアイデアや知恵を出し合い、作業を進めてくれていたんだよ』

豊浦町はホタテの産地って事もあり、ホタテ漆喰で壁も仕上げ。

そして数カ月後の6月28日にようやく完成!

とても美しい仕上がり具合に驚きました。私が寮生活をしてみたくなる様な出来栄えです。

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安心&素敵な コミュニティの力

現在、幼少中高全てが学校法人となり、全校生徒数が140人台となりました。

人が増え、そのコミュニティが大きくなっていくと、それぞれの得意分野で活躍出来る場も増えて行き、なんか素敵だなぁ〜ってしみじみ感じています。

誰かが困っている時、何かが足りない時、直ぐ様コミュニティの誰かが手を貸し、また心を寄せてくれる事に安心感を覚えます。

豊浦町は人口が 3,500人を切る小さな小さな田舎町です。
そして冬の長い雪国で私が生まれ育った環境とは全く違いますし、誰一人知り合いのいない環境から始まりましたが、あの時、勇気を出して来た事を自分に褒めてあげたい(笑)気分です。


それでは次に坂東よしみさん、お願いします〜!

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