初・中等部
1年生
【1年生】学びの種まき
◆この時期に見られる特徴
歯の生え変わりと共に、これまで肉体を作ってきた力が、記憶力や創造力を養う力となり学齢期が始まる。児童は、季節や日常のリズムを通して、世界の美しさを感じ、生活の中での秩序を身につけていく。また、幼児期に引続き、世界と自分 を一体のものとして体験し、周りの人たちを模倣しながら学んでいく。
◆第1学年のテーマ
あらゆる学びの種まきの時期である。第1学年で学ぶことには、シンプルで根源的なテーマを含ませ、物事をおおもとから学ぶことを重視する。
例えば、数字は位取りの抽象的なアラビア数字からでなく、まずローマ数字を学ぶ。また、昔話や童話をた<さん聞かせ、リズムのある詩を唱え、日本および外国のわらべ歌を歌う。さらにその歌を、5音階の木製の笛で吹く練習をする。
水彩では、物の形を描くのではなく、色の体験に重点をおく。赤・青・黄の3原色を1色ずつ体験することから始めて、次に2色がそっと混ざり合うように進み、ゆっくりと色に親しんでいく。
手芸では、羊の毛糸で指編み・棒針編みを習い、身の周りで使うものを作るが、 毛糸に触れる前に、実際の羊を見て、刈った毛のにおいを嗅ぎ、こみを取り除い て洗う作業から始める。また、遠足・散歩などを通して身近な自然に触れることを 大切にする。
初・中等部
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1年生
あらゆる学びの種まきの時期です。8年間を共にする担任の先生と出会います。世界は一つであるという、シンプルで根源的なテーマを中心にすえ、物事をおおもとから学ぶことを重視します。
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2年生
いろいろな体験を通して少しずつ外の世界に目覚めていく。人の持つ気高さと おろかさに気づき始める時期でもあります。
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3年生
この時期を境にして、子どもは少しずつ自分と他人との間に境界線があることを感じ始めます。
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4年生
この時期の子どもたちは、それまで一体であった世界から離れて世界と自分との間に距離をもつようになリ、やがて客観的な目を持って世界に目を向けることができるようになっていきます。
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5年生
こどもたちは、時間的にも空間的にも、身の周りから、より大きな広がりへと目を向け始めます。本格的な歴史(世界史)やさらに客観性を必要とする理科などが学びの柱となります。
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6年生
こどもたちは、急成長する自分の手足をもて余し始め、精神的にも反抗期に入ります。原因と結果の因果関係という観点から物事を捉える論理的思考に目覚め、考える力を育む学問的な学習が始まります。
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7年生
思春期が始まります。権威に疑いを持ち始めると同時に内省的になり、個人としての自分に直面する時期です。この時期には、子どもたちの更なる思考の力を育みつつ、内面への深まりと外の世界への広がりを発展させていけるように働きかけます。
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8年生
子どもたちは担任の先生との最後の一年を過ごします。これまで学んできたことを総括し、人間と人間を取り巻く世界を、有機的なつながりを持った全体として捉えながら、今を存分に生きる学びが行われます。
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9年生
第1学年から第8学年までの「感情による判断」に替わって「理解による判断」が重視されます。