これって本当?
「教科書を自分で作る」
「一つの科目を3−4週間続けて学び、それが過ぎたら学ばない」
「テストがない」「通知表がない」・・・
いずみの学校のシュタイナー教育はどんなもの?
幼小中高の15年一貫教育を実現
「いずみの学校」は、2024年に幼小中高の15年一貫教育を実践する学校法人となりました。
子どもを取り巻く教育環境を、豊かで潤いのあるものにしていこうとする意志を持った者たちが集い、教師と保護者、NPO会員などが共に創り上げています。 園児、児童生徒約140名は、道内はもとより、全国、世界から集まって学んでいます。
いずみの学校がめざすもの
一人ひとりの人間が、
カリキュラム
シュタイナー教育のカリキュラムは、
メインレッスン
メインレッスンと呼ばれる授業では、毎朝2時間、3−4週間かけて、同じ一つの教科(国語、社会、算数/数学、理科、生活、美術、保健体育、道徳など)、一つのテーマについて学びます。例えば算数を3週間学んだ後、次に算数を学ぶのは数ヶ月後ということになります。他のテーマに取り組む間は、学んだことを意識の中から遠ざけ、ゆっくりと消化させる時間になります。
世界でただ一つの学びのノート
子どもたちは学んだことを、メインレッスンノートと呼ばれる大判のノートに、色鉛筆やクレヨンを使って絵を描いたり、図に表したりし文章を書きます。 その過程において、感情が伴った深い学びを自分の内に刻んでいきます。一つのメインレッスンが終わる頃には、内容のぎっしり詰まった世界でたった一つの学びのノートが出来上がります。 ギャラリーはこちら
専科の授業
手芸や音楽、外国語、オイリュトミー、体育、青空教室、暮らしの仕事、高学年での美術などなど、毎日11時以降には、専科の授業が行われています。メインレッスンの授業との関連を持たせた授業を展開することもあれば、より専門的な授業を担任以外の教師が展開することもあります。 高学年になっていくほど、専科の教師が授業を受け持つことが多くなります。子どもたちは、全体との繋がりを保ちながら、より特化した専科の教師それぞれが持っている生き生きとした経験や専門性から生まれる授業を体験していきます。
試験や点数より「学ぶ喜び」
シュタイナー学校では、子供が学びの対象を理解して自らが生きていくための力となるよう、それぞれが自由に学習の動機を獲得できる環境を用意します。
一人ひとりにあてた「学習の記録」
学期ごとに各授業の学習内容をまとめた「学習内容報告書」と、学年末には年間の学びをまとめた「学習の記録」を作成して渡します。
きめ細かな教師のまなざし
シュタイナー学校のカリキュラムでは、子どもの内面的な成長の力になることを第一として作られています。学年のテーマは決まっていますが、アプローチする題材を何にするかは教師の自由に任されています。
8年間権威として立つ担任
7歳から14歳頃までの子どもは自分を取り巻く大人の権威を信頼し、権威との関係を通して学ぶことで世界を理解しようとします。担任は成長する子どもたちの発達に合わせて必要としているものを準備し、授業も変化、発展させて、子どもたちとの深い繋がりを保って行きます。
高等専修学校では専門性重視
高等専修学校からは、権威としての担任ではなく、人生の伴走者として各教科の教師が子どもに向き合っています。 子ども達が見上げるべき「権威」は、もはや一人の担任ではなく、各教科の教師とその人の持つ専門性です。 子ども達は各教師の専門性を通して、その背後に広がる世界や法則性を自ら予感しています。
四季を彩る「祝祭」
いずみの学校では、日本の伝統行事や世界の祝祭から、学校のための祝祭を新たに創造し、四大行事として「フラワーフェスティバル」「七夕」「ミカエル祭」「アドベントガーデン」を行なっています。これらは開校以来一度も欠かすことなく続けられており、学校の精神的な柱のひとつとなっています。 これら祝祭により、季節や一年の節目がもたらされ、子どもたちは宇宙とつながったリズムや精神性を感じ取っていきます。そして自分自身が世界の一員であるという自覚と責任感が育ちます。子どもたちは何週間も前から、祝祭に向かう気分を整えていきます。祝祭には保護者も参加し、子どもたちの成長を喜びつつ、共にお祝いします。