これって本当?

「教科書を自分で作る」
「一つの科目を3−4週間続けて学び、それが過ぎたら学ばない」
「テストがない」「通知表がない」・・・


いずみの学校のシュタイナー教育はどんなもの?

幼小中高の15年一貫教育を実現

「いずみの学校」の15年一貫教育は、「学校法人北海道シュタイナー学園」が運営する「北海道シュタイナー学園いずみの学校初等部」「同中等部」と、「NPO法人シュタイナースクールいずみの学校」が運営する幼児部「こどもの園」「北海道シュタイナー高等学園いずみの学校」の2法人4校種で実践しています。

「いずみの学校」は、この2法人4校種の総称です。子どもを取り巻く教育環境を、豊かで潤いのあるものにしていこうとする意志を持った者たちが集い、教師と保護者、NPO会員などが共に創り上げています。 園児、児童生徒約120名は、道内はもとより、全国、世界から集まって学んでいます。

いずみの学校がめざすもの

一人ひとりの人間が、持って生まれたかけがえのない可能性を開花させ、どのような状況においても、喜びを持って世界に向き合い、関わり、自分の個性を活かした役割を果たすことができる。 いずみの学校は、子ども達が将来そのような大人として生きていけるよう、成長を助け、導いていくことを目標としています。 シュタイナー教育のカリキュラムは、子どもの心身の発達を7年間のまとまりとして捉え、それぞれの年齢に応じたふさわしい環境を準備し、ふさわしい働きかけをします。15年の一貫教育を通じ、子どもを周りの世界に対して開き、子ども自身の中にある学ぼうとする意欲を引き出しながら、人間の『意志、感情、思考』をバランスよく育んでいく教育を実践しています。 ヨーロッパで生まれたシュタイナー教育ですが、その精神は世界共通のものです。一方でいずみの学校では、日本文化の中にあって世界に必要とされるものを受け継いでいくことにも取り組んでいます。

カリキュラム

学習発表会シュタイナー教育のカリキュラムは、子どもの心身の発達を以下のように7年間のまとまりとして捉えています。 0~7歳 「世界は善である」という前提の中、意志を育て、体の基礎をつくる時期 7~14歳 「世界は美しい」という気分の中で、豊かな感情を育む時期 14~21歳 「世界は真実である」という気分の中で、抽象的かつ論理的思考を養う時期 いずみの学校では、教育基本法及び学校教育法に基づくとともに、ルドルフ・シュタイナーの教育カリキュラムに基づいて、その年齢の子どもの発達にふさわしい教育内容を実施しています。 そして教師自身が自由な発想で教材を工夫し、最新の注意を払い、一人一人を深く観察し、その子どもにふさわしい教育がなされるように、心がけています。 いずみの学校のカリキュラムについて詳しくはこちらから・・・

メインレッスン

メインレッスンと呼ばれる授業では、毎朝2時間、3−4週間かけて、同じ一つの教科(国語、社会、算数/数学、理科、生活、美術、保健体育、道徳など)、一つのテーマについて学びます。例えば算数を3週間学んだ後、次に算数を学ぶのは数ヶ月後ということになります。他のテーマに取り組む間は、学んだことを意識の中から遠ざけ、ゆっくりと消化させる時間になります。  

世界でただ一つの学びのノート

子どもたちは学んだことを、メインレッスンノートと呼ばれる大判のノートに、色鉛筆やクレヨンを使って絵を描いたり、図に表したりし文章を書きます。 その過程において、感情が伴った深い学びを自分の内に刻んでいきます。一つのメインレッスンが終わる頃には、内容のぎっしり詰まった世界でたった一つの学びのノートが出来上がります。 ギャラリーはこちら

専科の授業

高等部_ランドスケープ手芸や音楽、外国語、オイリュトミー、体育、青空教室、暮らしの仕事、高学年での美術などなど、毎日11時以降には、専科の授業が行われています。メインレッスンの授業との関連を持たせた授業を展開することもあれば、より専門的な授業を担任以外の教師が展開することもあります。 高学年になっていくほど、専科の教師が授業を受け持つことが多くなります。子どもたちは、全体との繋がりを保ちながら、より特化した専科の教師それぞれが持っている生き生きとした経験や専門性から生まれる授業を体験していきます。

試験や点数より「学ぶ喜び」

シュタイナー学校では、子供が学びの対象を理解して自らが生きていくための力となるよう、それぞれが自由に学習の動機を獲得できる環境を用意します。

一人ひとりにあてた「学習の記録」

学期ごとに各授業の学習内容をまとめた「学習内容報告書」と、学年末には年間の学びをまとめた「学習の記録」を作成して渡します。

きめ細かな教師のまなざし

シュタイナー学校のカリキュラムでは、子どもの内面的な成長の力になることを第一として作られています。学年のテーマは決まっていますが、アプローチする題材を何にするかは教師の自由に任されています。

8年間権威として立つ担任

7歳から14歳頃までの子どもは自分を取り巻く大人の権威を信頼し、権威との関係を通して学ぶことで世界を理解しようとします。担任は成長する子どもたちの発達に合わせて必要としているものを準備し、授業も変化、発展させて、子どもたちとの深い繋がりを保って行きます。

高等部では専門性重視

高等部からは、権威としての担任ではなく、人生の伴走者として各教科の教師が子どもに向き合っています。 子ども達が見上げるべき「権威」は、もはや一人の担任ではなく、各教科の教師とその人の持つ専門性です。 子ども達は各教師の専門性を通して、その背後に広がる世界や法則性を自ら予感しています。

四季を彩る「祝祭」

四季の祝祭カレンダーいずみの学校では、日本の伝統行事や世界の祝祭から、学校のための祝祭を新たに創造し、四大行事として「フラワーフェスティバル」「七夕」「ミカエル祭」「アドベントガーデン」を行なっています。これらは開校以来一度も欠かすことなく続けられており、学校の精神的な柱のひとつとなっています。 これら祝祭により、季節や一年の節目がもたらされ、子どもたちは宇宙とつながったリズムや精神性を感じ取っていきます。そして自分自身が世界の一員であるという自覚と責任感が育ちます。子どもたちは何週間も前から、祝祭に向かう気分を整えていきます。祝祭には保護者も参加し、子どもたちの成長を喜びつつ、共にお祝いします。