9月3日から28日の4週間、社会科のメインレッスンを担当いたしました。
最初の2週間は11年生、12年生のメインレッスンでした。
11年生は「経済学」をしました。「お金」とは何かということを貨幣の歴史、資本主義の歴史を踏まえて考えました。「お金」は水と同じで、上手く流すことが大切で、目的を持って貯めることはあっても、貯めるために流れを止めると澱んでしまうことをしりました。その後、「パームやしの話」というワークショップ教材を使って、仮想会議のメンバーとして話し合ってもらいながら、現代社会の社会問題と多角的に取り組みました。
12年生は「政治学」でした。12年生は卒業までには、18歳になり、次の選挙では投票権を持つ人たちなので、日本がどのような考えのもとに政治をしている国かを理解し、自分の考えを持って参政権を行使してほしいとの思いから、日本国憲法について学びました。歴史的背景、憲法で定義されている政治の仕組み、基本的人権について、 9条をめぐる問題を、明治憲法、自民党の憲法改正案との比較の中で考察し、個々の考えをまとめました。
後半2週間は10年生の歴史でした。
10年生は、昨年度、大日本帝国憲法発布までの日本史を学んでいますので、その続きを、今度は世界の状況とともに学びました。当時の国際情勢を知り、明治維新後、平民の政治を目指したはずの人々が、政権を担う中でなぜ帝国主義へと傾いていったのかを考えながら歴史をたどりました。今年度は第 1次世界大戦後の社会情勢をできる限り学んで終わりたいと考えています。
どの学年も一人一人が真剣に考え、積極的に質問をしながら課題に取り組み、社会の状況を考えている姿に、頼もしさを感じました。
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