1学期最後の日、今年度から始まった高等部オーケストラのサマーコンサートがありました。北海道とはいえ夏の中でも最も暑いこの時期。体育館の中は演奏する高等部生徒と、聞き耳を立てている1~8年生、そして保護者の皆さまの熱気に包まれていました。
プログラムの内容はクラシック音楽、民族風音楽、合唱、そしてポップと、とても幅広く、聞いていて飽きることがありませんでした。そしてどの曲も音の大小や奥行きが感じられ、高等部生徒一人一人の力が合わさったとても豊かな音色でした。楽しさ、切なさ、嬉しさ、悲しさ、激しさ、優しさ、音楽を通して広がる豊かな世界に会場が一つになっていきました。
最後にはオーケストラの演奏と共に、1年生から8年生までとご来場いただいた保護者のみなさまとで、「夏は来ぬ」を合唱しました。暑い夏の空気の中、開け放たれた体育館の窓の外からは風にそよぐ葉の音や、走り去る車の音なども聞こえてきました。楽器の音、歌声、そして聞こえてくる全ての音と空気とが一つになり、自然界の季節の巡りと私たち人間の確かな営みを感じさせる、美しく感動的な時空を創り出していました。
鹿俣智裕
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